World

 ファントミズムの舞台は現実世界だ。ただ、実際と少し異なっているのは、ここでは経済というものが破綻しているということ。力を持つ者が富を得て、それ以外の大多数は貧困に苦しんでいる。そんな世界に秩序と均衡を取り戻すために立ち上げられたのが、最大規模の怪盗組織「エレガント」だ。エレガントは不正に築かれた富を再分配するために「プライズ」と呼ばれる宝を盗み出し、本来あるべき場所へと返すことを目標としている。

 一方で、私利私欲のためにプライズを狙う怪盗たちも存在する。この世界では力のあるものが富を得る、ならば自分たちにこそその資格があると考えるからだ。世界のために悪から盗みを働く「義賊」になるか、自分のために世界から盗みを働く「盗賊」となるか。それはプレイヤー次第だ。


最高にカッコいいTRPG

 PHANTOMISMにおいてプレイヤーは最高にクールな怪盗を演じることができる。例えば金庫をいとも容易くこじ開けたり、夜の街でビルの屋上を飛び回って暗躍したり、背後から気づかれずに手刀で気絶させたり、はたまたヘリにぶら下がりながら大胆不敵に脱出したり。数ある技能のどれをとっても、必ずカッコいい演出ができるように設計されている。

 プライズを手にしてミッションをクリアする…それは怪盗たちにとって当然のことだ。彼らに課された本当の目標は、ミッションをいかに鮮やかに、そして華麗に捌くことができるかだ。繰り返しゲームを遊ぶことによって、怪盗としての動きもより洗練されたものになっていくことは間違いない。完璧な形で物語の終幕を迎えることができれば、真に怪盗を演じられたと言えるだろう。

無限の戦略性

 怪盗たちの流派でもあるファントミズムは全部で6種類。それぞれが個性的な能力をもっており、扱うことのできる技能は全部で60種類。例えば、煙玉でスモークを発生させている間に相手の所持品を素早く盗るなど、相性のいい技能を選択できれば味方と協力してコンボを発生させることも可能だ。同じ危機であっても、ファントミズムごとの得意分野を活かして三者三様に攻略することができる。

 さらに、物語後半で登場する8×8のマップをつかったチェスアクションでは、上下にマップを組み合わせて立体的な動きが可能になる。誰にも気づかれずに目標だけをとるもよし、敵を全てなぎ倒していくもよし、罠にかかって動けない相手を横目に悠々とプライズを奪うもよし。怪盗ごとに異なった攻略方法で、華麗にミッションをこなすことができる。